■旅ともさんは東京なので、長野駅で待合せ。元々は3人で行く予定でしたが、1名が都合悪くなり2人での旅行です。
長野駅からは長野電鉄で小布施まで行きます。長野電鉄の列車は他社で使用されていた中古を使用しているようで、この特急「スノーモンキー号」はJR東日本の「成田エキスプレス」だった列車です。

■車内。

■小布施駅到着。
長野方面に元小田急ロマンス号だった特急「ゆけむり号」が停まっていました。ちなみに、普通列車は東急の車両でした。

■小布施駅の観光案内所で、ボランティアガイドさんに地図をもらい見どころを教えてもらいました。
「街の中心部は非常に混んでいますよ！」と言われ、ビックリしました。3連休の最後の日なので、観光客は少なくはないだろうけれど、そんなに混む観光地とは思っていなかったのです。

■まずは昼食。
ガイドさんからお奨めの「竹風堂」の栗おこわです。
https://chikufudo.com/
30分くらい待ったかなぁ〜でも、その間に宿に荷物を置きに行ったりしたので、それほど待った感じはしませんでした。
この栗おこわは、最初はもう30年も前、志賀高原へスキーに行った帰りにタクシーの運転手さんに奨められて食べました。その後、松本の店舗で数回食べたことがあります。

■浄光寺。
今日は休日で街の中心部は混むということで、シャトルバスに乗ってお寺を2軒見学することにしました。最初は国の重要文化財に指定されている薬師堂(室町初期1408年建立)がある浄光寺です。
http://www.jyokoji.jp/

■薬師堂へ登る参道。

■りんごの畑。
さすがに、りんご泥坊が入らないよう、電気の流れるワイヤーで囲まれていました。

■岩松院。
http://www.gansho-in.or.jp/
曹洞宗のこの寺は戦国の武将福島正則や葛飾北斎、俳人小林一茶ゆかりです。

■豊臣秀吉の重臣であった戦国武将福島正則は関ヶ原の戦い後、広島城（49万8千石）の大大名になりましたが、幕府の謀略によりこの地、高井野藩（4万5千石）に国替えさせられました。国替えの5年後に亡くなり、この寺の霊廟に遺骨が埋葬され、菩提寺になっています。

■この寺で一番有名なのが、本堂の21畳敷の天井絵「八方睨み鳳凰図」です。葛飾北斎最晩年の88歳から89歳にかけての作品で、作成から160年以上たっていますが、1度も塗り替えは行っていないということで、その色の鮮やかさにビックリしました 。

■写真の庭の奥に池があり、小林一茶はここでメスの奪い合いをするオス蛙の戦いのような様子を見て「やせ蛙　負けるな一茶　是にあり」と歌い、自筆の句碑があるそうです。

■花のまち小布施としては、個人のお庭を開放するオープンガーデンを行っています。
1軒に立ち寄ってみました。花はないですが、緑あふれるりっぱな庭でした。

■栗の小径。
歩道には栗の間伐材が敷きつめられています。

■宿泊ホテル「桝一客殿」
http://www.kyakuden.jp/
小布施堂・桝一グループの経営する宿です。

■今月の栗生菓子「雁の山」でお出迎え。
この栗菓子は持ち帰り用に販売していないとのことでした。

■桝一客殿の建物は、長野市内から移築された砂糖問屋の土蔵、江戸時代からの文庫蔵、などいくつかの棟から形成されています。

■真ん中の扉が、私たちが宿泊した部屋です。

■歴史ある建物を、アメリカ人デザイナーのジョン・モーフォード氏がデザインした部屋はモダンです。

■洗面所はステンレス。ただ、カランは手を洗うにはいいけれど、顔を洗うには蛇口が低く使いづらかったです。それと、タオル掛けがなく、何枚ものタオルが置いてあったので、1回使ったら籠に入れる仕組みなのかなと思いました。でも、環境にやさしくないね。

■お風呂の写真を撮り忘れたので、ホームページから拝借。
ガラスのバスタブに、ステンレス、タイルを組み合わせたお風呂です。お湯がタップリなので、ゆっくりできました。

■界隈に小布施堂・桝一グループの経営する店が並んでいます。

■翌日撮った界隈の写真。
メタセコイアの木と右奥に見えるのが北斎館。

■桝一市村酒造場の酒蔵の一部を改装して作った和食レストラン「蔵部」。
今年春にリニューアルオープンした際に、運営が軽井沢の会社（酢重ダイニングやベーカリー沢村等の運営会社）に変わったようです。

■栗菓子工場「傘風舎」。

■夕食は、小布施堂本店レストランで。

■夕食メニュー。

■飲み物は日本酒にしました。系列の酒造所「桝一市村酒造場」の酒です。60mlのグラスで銘柄を替えて飲みました。
・純米酒　スクウェア・ワン
・大吟醸純米生酒　碧い軒（いの漢字が外字なので入力できません）
・純米酒桶仕込み　州（Shu）

■写真左の真ん中は、メニューにない「新栗の天ぷら」。ほくほくして美味しかったです。

■栗の茶巾絞りに栗ごはんも美味しかった〜♪
量が少なく見えるかもしれませんが、お腹いっぱいになりました。

■朝食は「傘風楼」にて。
カプチーノの横はさつまいものスープで、水差しは、日本酒「碧い軒」のボトルです。

■卵料理は、フリッタータ（イタリアンオムレツ）、スクランブルエッグ、エッグ・ベネディクト、プレーンオムレツ、目玉焼きからの選択で、フリッタータとエッグ・ベネディクトを注文しシェアすることにしました。
朝からお腹いっぱいです。

■ 企画展として「北斎ＶＳ北斎　富嶽三十六景Ｘ富嶽百景」が開催されていました。

■桝一市村酒造所。
http://www.masuichi.com/
ここは、アメリカ人女性が入社して利き酒師になり、町おこしのイベントを仕掛けているというのをＴＶで見て知っていました。現在彼女は退職して独立し長野市で活動しているそうです。

■大吟醸酒「碧い軒」のボトルのブルーがステキなので買おうかと思いましたが、持って帰るには重すぎて諦めました。

■小布施堂本店。
http://www.obusedo.com/
ここで、栗のお菓子をしっかり買い込みました。

■チェックアウトし、いよいよ「栗の点心 朱雀」を食べに行きます。
時間は宿泊当日、翌日の好きな時間を選べますが、私たちは翌日のランチ代わりにと12時にしました。場所は本宅です。

■限定400食の「栗の点心 朱雀」を食べるためには、朝8時から配布する整理券をもらわないといけません。そのため休日ともなると早い人は朝3時、遅くとも6時には並ばないといけないそうです。その人たちが食べる場所は、本宅1階と小布施堂本店レストランですが、宿泊客は本宅2階です。
1階の待つ人がいてザワザワした様子とは全く違い、2階は誰もおらず私たちの貸切でした。

■お庭も緑鮮やかです。

■「栗の点心 朱雀」とご対面〜

蒸した栗の皮を除き、素麺状に裏ごししたものを、栗餡の上にふわりと盛りつけたもので、栗15個（小布施の栗は1粒が大きいです）使用しているそうです。
でも、昨年より小さくなったとの声が多いとお店の人が言っていました。栗の値段高騰のおり小さくしたそうです。

■写真がきれいではないですが、素麺状の栗は砂糖も入っていないので、中の栗餡と一緒に食べると、めちゃくちゃ美味しいです。

朱雀を堪能し（まだ食べたいけれど、お腹が自宅に戻るまですかなかったです）、小布施旅行は終了しました。