No.025　松阪〜豪商のまち松阪散策　(2021.10)

ＴＶで見た松阪の武家屋敷が以前から気になっていて、お天気のよい平日のお休みに行ってきました。
松阪は松阪牛ぐらいしか知らず、「豪商のまち松阪」ということを、恥ずかしながら今回初めて知りました。
江戸の日本橋界隈には伊勢（松阪）商人、近江商人をはじめ、多くの商人が集まり、様々な業種の店が暖簾を並べており、松阪地方からは、三井・長谷川・小津・國分など多くの豪商を輩出したそうです。

解説は「松阪歴史文化舎」及び
「松阪市観光プロモーションサイト」から引用しています。

今日の歩数計：12416歩

■松阪駅到着。
松阪駅はJRと近鉄が同じ場所にあり改札も共有しています。町の中心部側はJRの駅舎。でも近鉄の方が本数も多く便利なので、近鉄を使ってやってきました。

■11時半頃だったので、ランチしてから観光をします。
松阪と言ったら松阪牛でしょ、ですが有名な和田金や牛銀本店ではランチコースなんてなく1万円以上するので素通り。

歩いていて見つけたのが、日本料理「快楽亭」。
松坂牛の石焼定食を食べました。やはり美味しい！

■「松阪市観光協会」のサイトにあったモデルコースの地図を参考に散策します。
説明文にあるマル数字は、地図の番号です。

■1588年、蒲生氏郷は新たに城と城下町を築き、松阪と命名しました。メイン道路沿いには商人を住まわせ、自由に商売ができる制度を設けました。
17世紀前期から、松阪商人は江戸や京都・大阪に進出しましたが、18世紀後期には江戸の日本橋界隈で松阪出身者50人が店を構えていました。彼らは、江戸では「伊勢商人」と呼ばれ、日本三大商人の一つとして名をはせます。

■�A三井家発祥地。
松阪に生まれた三井高利が、江戸・日本橋に小さな「三井越後屋呉服店」を開業したのが三井グループの礎となっています。

手前の交差点の公園にあった、三越から寄贈されたライオン像。

■�B旧小津清左衛門家。
小津清左衛門家は、1653年に江戸の大伝馬町で小津屋紙店を創業し、その後、その隣に伊勢屋木綿店、向い側に大橋屋紙店を開業しました。
現在も東証1部に上場する小津産業として紙卸業の営業を続けています。

■本居宣長宅跡。
国学者本居宣長の家があったところ(家は、松阪城公園に移築)で、医者を開業しながら国学者として研究したそうです。
なお、本居宣長の実家は小津家です。

■�C旧長谷川治郎兵衛家。
長谷川家は、1675年に江戸の大伝馬町で創業した「丹波屋」という屋号の木綿問屋です。

伊勢商人の目玉商品は木綿で、藍染めを基調とした縞模様の「松阪縞」を生産し江戸で売りました。
当時の木綿は高級生地であったため、これらから得た利益が彼らを豪商と呼ばれる存在にしました。

伊勢商人の特徴は、主人家族は松阪で生活をし、江戸に店を出してその店は従業員に任せたということです。
今のように電話やインターネットのない時代、飛脚を使って指示を出していたとのことでした。

江戸で稼いだお金は主人の許に送られため、松阪の本宅は徐々に敷地を広げ、増築・新築を繰り返しながら大きな屋敷になりました。
下の写真がパンフレットから転載した敷地写真です。

30以上の部屋がある主屋と5棟の蔵は、17世紀後期から20世紀初期に順次建てられもので、国の重要文化財に指定されています。

明治に入り武家町であった隣の土地900坪を購入し、日本庭園と座敷・茶室を造っています。

■日本100名城の1つ松阪城跡。
説明は日本の城（24 三重県）に記載しています。
（赤字部分をクリック）

■�H御城番屋敷(ごじょうばんやしき)。
私がＴＶで見た場所で、松阪へ行こうと思った武家屋敷です。
マキの生垣に囲まれたこの屋敷は、松阪城を警護する「松坂御城番」という役職の武士20人とその家族が住んだ屋敷で、1863年に建てられました。
国の重要文化財に指定されています。

上空からの写真をパンフレットから転載しました。
東棟に10戸、西棟に9戸が残っています。1戸は駐車場になったとのことでした。

明治に入り、御城番武士だった人たちは会社組織を作って資産の維持管理を行い、その後直系の子孫に引継がれ現在に至っています。
松阪市が借受けた1戸を除いて、借家としても利用されたりして、このように実際に住んでいます。

松阪市が借受け、復原公開している家の内部。

■�I同新町。
武家屋敷の面影を残す通りです。

■松阪市のキャラクター「ちゃちゃも」を描いたマンホール。

「松阪牛」をモチーフに、松阪市の豊かな自然と、その中ではぐくまれる「おいしいお茶」から緑色をしています〜松阪HPより〜

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