No.035　長浜〜神の住む島『竹生島』　(2025.04)

小谷城へ行くために長浜まで来たけれど午前中で終り、このあとどうしようかと考えていた時、小谷城から見えた竹生島(ちくぶしま)に確か国宝があったはず、行ったことないので行ってみようと思い立ちました。

解説は宝厳寺ホームページ及びWikipedia、パンフレット、案内板の説明を引用しています。

■竹生島までは長浜港から船で35分です。
長浜港以外に、彦根港、今津港からも船があります。
帰りの船の時間まで1時間半ほどあり、ゆっくり観光できます。
右の写真は、帰路竹生島で船に乗るところです。

■竹生島は琵琶湖北部にある無人島で、琵琶湖では沖島に次いで面積が2番目に広いです。
一周は約2km、島全体が花崗岩の一枚岩からなり、切り立った岩壁で囲まれています。
宝厳寺(ほうごんじ)、都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ)と数軒の土産物店が港の近くに所在しますが、関係者はいずれも島外から通っており、夜間は宿直者が泊まっています。

■竹生島案内図。〜パンフレットより〜
古来、信仰の対象となった島で神の棲む島とも言われ、奈良時代に行基上人が四天王像を安置したのが竹生島信仰の始まりと伝わります。
現在は宝厳寺と都久夫須麻神社という「寺」と「神社」に分かれていますが、このように区別されるようになったのは、明治時代初期の神仏分離令以降のことであり、竹生島では平安時代から近世まで神仏習合の信仰が行われていました。

＜宝厳寺＞

■唐門。(国宝)
秀吉が建てた大坂城の極楽橋が京都東山の豊国廟に移築され、さらに豊臣秀頼の命により竹生島へ渡りました。
豪華絢爛と言われた桃山様式の『唐門』の代表的遺構です。
また秀吉が建てた幻の大坂城の唯一の遺構とも言えます。

■観音堂。(国の重要文化財)
唐門に続く、千手観音像を納めた観音堂で、これも1602年に豊臣秀頼によって豊国廟から移築されました。
このお堂は傾斜地に建てられた懸造りになっています。

下から撮った写真。

■舟廊下。(国の重要文化財)
観音堂から都久夫須麻神社に続く渡廊下です。
1602年に豊臣秀頼によって唐門と共に豊国廟から移築。秀吉の御座船「日本丸」の船櫓の用材を用いて建てたという伝承から舟廊下という名がついています。これも唐門、観音堂と同時期に桃山様式で作られたものです。

■舟廊下も懸造りになっています。

■本堂（弁才天堂）。
本尊の大弁才天は、江ノ島・宮島と並ぶ「日本三弁才天」の一つで、その中で最も古くに建立された弁才天です。そのため、宝厳寺のみ「大」の字をつけ、大弁才天と称します。
古来、現在の神社本殿を本堂としていたため、寺・社分離以来、本堂がなかった宝厳寺ですが、1942年に現在の本堂が建立され、再び本尊大弁才天が祀られました。

■三重塔。
江戸時代初期に焼失したと言われている三重塔を、2000年に約350年ぶりに復元しました。

■165段の階段。
参拝者が祈りを捧げながら登るため「祈りの階段」と呼ばれるそうです。

＜都久夫須麻神社＞

■本殿。(国宝)
都久夫須麻神社は竹生島神社とも呼ばれ、公式案内などではこちらの呼称を用いています。神体は竹生島そのものです。
本殿は秀吉が伏見城内に建てた日暮御殿の一部を豊臣秀頼が神殿として寄進したものと伝えられています。
本殿左手に見えるのが宝厳寺の舟廊下です。

■八大竜王拝所と宮崎鳥居。
この拝所には「かわらけ投げ」の風習が今も残り、湖にいる八大竜王に願いを届けて成就してもらおうというもので、願いを託したかわらけを社殿から鳥居の建つ先の湖に向けて投げ、見事鳥居をくぐれば願いが叶うとされます。
私は絶対無理！とやりませんでした。だって、投げることが超不得手で、屋島でやったことがありますが、全然飛びませんでした。

■上から見た竹生島港。

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