No.034　伊賀上野〜城下町散策とNIPPONIA宿泊　(2025.04)

日本100名城巡りをしていて、当サイトにも「 日本の城」として掲載しています。その攻城第1号が伊賀上野城になっているのですが、城に興味を持つ前のことであり写真も城の前での1枚だけで、攻城したと言えないのでは？ということで伊賀上野城へ行くことにしました。日帰りでも行けるのですが、これまた以前から宿泊してみたいと思っていた「NIPPONIA」ホテルが伊賀上野にあるため１泊することにしました。

解説は伊賀上野観光協会ホームページ及びWikipedia、パンフレット、案内板の説明を引用しています。

■旧崇広堂(すうこうどう)。(国の史跡)
1821年、伊勢津藩第10代藩主藤堂高兌(たかさわ)の時代に、伊賀・大和・山城の領地に住む藩士の子弟を教育するため、津の藩校有造館の支校として建てられたものです。
右の写真の御成門は創建当時の建物ですが、明治中頃に東側から現在の南側に移されました。

玄関棟。
創建当初の建物です。

講堂。
創建のままを今に残しています。

■伊賀上野城。
藤堂高虎が築城し、日本1、2の高さの高石垣で有名です。
伊賀上野城は日本100名城に指定されていますので、説明は日本の城（24 三重県）に記載しています。
（赤字部分をクリック）

■俳聖殿。(国の重要文化財)
俳人・松尾芭蕉の生誕300年を記念して、1942年に建てられた八角堂です。

■入交(いりまじり)家住宅。
長屋門の残る江戸時代の武家屋敷です。
入交家は200石の中級武士でした。
主屋は1817年から1819年にかけて新築または増改築したようです。
長屋門は1851年の新築で、長屋門に続く表屋は表に大戸をつけ、通りから直接出入のできる商家建築で、武家屋敷の中に商家建築が併設されている興味深い例になっています。

主屋。

牡丹が植えられており、ちょうど見頃でした。

■赤井家住宅。(国登録有形文化財)
こちらも、長屋門のある武家屋敷です。
赤井家は丹波黒井城の城主であった赤井直正の次男・直義が藤堂高虎に仕えて1,000石を与えられ、伊賀に居住しました。

■上野天神宮(菅原神社)。
秋祭り「上野天神祭」は国の重要無形民俗文化財です。
松尾芭蕉が処女句集「貝おほひ」を奉納したそうです。

■寺院7つが並ぶ寺町通り。

■上行寺。
上の写真の一番手前の日蓮宗の寺です。
藤堂高虎公を開祖とする藤堂家歴代の菩提寺で、10代までの墓碑がありました。写真右が高虎公の墓碑です。

■伊賀と言えば忍者です。
忍者屋敷は以前行ったことがありパスしましたが、市内を歩いていると忍者を見つけることができました。

伊賀鉄道の上野市駅は忍者市駅になっています。
なお、この駅舎は国登録有形文化財です。

車の屋根に忍者が。。。

ポストにも。。。

「ポースを取って写真をお撮りください」と書かれていた駐車場の壁。
そして、もちろんマンホールにも忍者がいます。

■栄楽館。(国登録有形文化財)
江戸時代に生薬問屋の建物として建てられ、明治に入ってからは料理旅館「栄楽亭」として1983年まで運営された後、市に寄贈され2019年まで生涯学習施設として利用されました。

そしてここが今日宿泊する「NIPPONIA HOTEL 伊賀上野 城下町」です。
https://www.vmg-igaueno.com/
つまり、文化財に宿泊ということです。

■「NIPPONIA」は歴史的建築物の活用を起点にしたまちづくりに取り組み、歴史的建築物を再利用したホテル事業を中心に行っている法人です。
https://team.nipponia.or.jp/
「NIPPONIA HOTEL 伊賀上野 城下町」は分散型のホテルです。分散型ホテルとは、まちに点在している歴史や文化を持った建物を再活用し、レセプション、客室、レストランなどをそれぞれの棟に分散させ、まちをまるごと1つの宿泊空間にしたものです。
NIPPONIA HOTEL伊賀上野は4棟に分かれ、各棟3部屋程度あり、レセプションのある旧栄楽館の建物からはそれぞれ徒歩で7分くらい離れています。
私はレセプションやレストランに歩いて行くのが面倒と思い、ここ旧栄楽館の建物のKANMURI棟の部屋を予約しました。

門をくぐると右手がレセプション、左手がレストラン、そして正面が客室入口です。

 
左の建物がレセプションです。

今回1人で宿泊するので、一番狭い部屋を選んだところ、土蔵を改装した部屋でした。この土蔵も登録有形文化財です！
メゾネットになっていて、1階は水回りと居間です。
そしてあえてTVや時計は置いてありません。

冷蔵庫内のビール、ワイン、日本酒、ジュースは無料です。
でも、一人では飲めません。。。結局ビールとジュース1本ずつ、ノンアルコールのスパークリングを3分の1飲んだだけです。
なお、お持ち帰りはご遠慮願います、とのことです。

2階の梁が低い位置にあるため、頭を打たないように気をつけなくてはいけないのですが、1回打ってしまいました。
土蔵のせいか、結構寒く感じ、1階も2階もエアコンを入れてしまいました。

■夕食。

 
登録有形文化財の建物です。料理旅館「栄楽館」だった建物を再活用しています。

一人なので、庭を見ながら食事を楽しむ趣向です。
窓のガラスは昔の歪みのある波打つものがそのまま使われています。

ドリンクは地元伊賀市の日本酒の飲み比べを選びました。

食事は伊賀の地産地消メニューのフレンチです。

器は伊賀焼。

■朝食。

伊賀焼の土鍋に伊賀米のご飯です。

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