■平戸オランダ商館。
https://hirado-shoukan.jp/
平戸港一帯は、1609年オランダ船が入港し、1641年長崎出島に移転するまでの約33年間、我が国唯一のオランダ貿易港として賑わいました。
商館は当初、土蔵付き民家を借りてスタートしましたが、その後周囲の民家を壊して、新たに建築。本館をはじめ、宿泊所、調理場などが整備されていきました。貿易の積荷を保管する倉庫も何棟も建築され、1639年には日本ではじめての西洋の石造建造物とされる 「1639年築造倉庫」が完成しました。
1641年、幕府の命により商館は取り壊され、貿易は長崎出島に移転しました。

1922年、跡地は「平戸和蘭商館跡」として国史跡の指定を受け、1987年からは本格的な発掘調査が開始されました。
2011年にオープンした「平戸オランダ商館」は「1639年築造倉庫」を忠実に復元した建物です。

■オランダ埠頭。
オランダ商館が出島に移った後、この付近は商人地となっていましたが、商館時代の遺構は現在でも残っています。
商館の船着場だった場所です。

■オランダ井戸。
大小ふたつの石枠を組み合わせて造られた井戸で、大きな井戸は屋外からの水汲み用、小さな井戸は、商館の屋内から調理等に用いたものだと言い伝えられています。

■オランダ塀。
この塀は高さは2m、長さ30m程度で、部厚な砂石を平積みして、その上に貝殻と石炭を混ぜて作った漆喰のようなものを塗っています。
1618年に築造され、商館本館のほか、倉庫、火薬庫、病室等の目隠しとして作られました。

■松浦史料博物館。
http://www.matsura.or.jp/
江戸時代初期より平戸藩主松浦(まつら)家が館を置いていた場所で、平戸城が燃えて再建されるまでの約90年間藩庁が置かれた場所でもあります。
1893年に松浦家の私邸として建てられた「鶴ヶ峯邸」を利用した、松浦氏に関係する資料を展示している施設です。

■閑雲亭(かんうんてい)。(国の重要文化財)
1893年、松浦家第37代で平戸藩最後の藩主・詮(あきら)が建築した茶室です。
平戸藩の4代藩主・鎮信(しげのぶ)が鎮信(ちんしん)流として知られる茶道の一派を立て、明治維新後の松浦詮以降は松浦家当主が家元として自ら茶道の指導を行うようになり、学習院で皇族の女子に茶を教えたりしたそうです。

■ここで作法は無視ですが、呈茶をいただきました。
菓子は烏羽玉(うばたま)もしくはカスドースで、それぞれ頼み同行者と分けました。この後、この菓子を売っている店に行く予定のため、事前の味見です。
抹茶が美味しかったです。福岡県の八女の抹茶だそうです。
左の写真は資料館のホームページより拝借しました。

■平戸ザビエル記念教会。
1913年、隣接地に「カトリック平戸教会」として仮聖堂が建てられ、そして1931年に現在の教会堂が建てられました。1971年9月に、聖フランシスコ・ザビエルの像が聖堂の脇に建立されたことから「聖フランシスコ・ザビエル記念聖堂」とも呼ばれるようになり、近年、正式名称を「平戸ザビエル記念教会」と改めました。

■寺院と教会の見える風景。
平戸ザビエル記念教会と光明寺、瑞雲寺が交差して見える、平戸を代表する風景です。

■幸橋（オランダ橋）。
1669年4代藩主・鎮信(しげのぶ)が、木橋を架け幸橋と呼ばれました。 1702年5代藩主・棟(たかし)が、これを石橋に架け替えました。 これを別名「オランダ橋」といいます。 これは、1600年始めオランダ商館の石造り建築に従事した石工・豊前からオランダ技法を伝授された石工によって架けられたからだといいます。

■平戸蔦屋。
https://www.hirado-tsutaya.jp/
1502年に創業した平戸藩主・松浦家の御用菓子処で、松浦史料博物館の閑雲亭の茶請け菓子を販売している店です。

この建物は、三浦按針が暮らしたとされる「按針の館」です。
三浦按針はイギリス人で本名ウィリアム・アダムスと言い、関ヶ原の戦いの約半年前に日本に漂着し、その後徳川幕府の外交顧問を務め、オランダ商館設置に携わるなど、異国人でありながら日本の武士として生き平戸で亡くなりました。
勉強不足だった私は、三浦按針はてっきり銅像の建っている伊東の方に住んで亡くなったと思っていました。1つ勉強になりました。

花かすてぃら。

■田平天主堂。(国の重要文化財)
平戸島を後に本土側の平戸市にある田平天主堂にやってきました。
この教会は世界遺産構成資産外ではありますが、「長崎と天草地方潜伏キリシタン関連遺産」に深いかかわりのある教会として教会見学には事前連絡が必要です。
長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンター
平戸地方ではキリスト教迫害が厳しくなるとともに、生月と平戸島西岸においてキリシタンたちの潜伏が集中し、田平には潜伏キリシタンの歴史がある訳ではなく禁教期との関係性がないことから、世界遺産の候補から除外されることになりました。
平戸の世界遺産構成資産「平戸の聖地と集落」については世界遺産探訪を参照してください。

1886年当時の黒島主任司祭のラゲ神父と出津の主任司祭ド・ロ神父が私費で荒れ地を購入し、そこに黒島や外海地区から7家族を移住させたのを契機に、各地からの移住者が増えていきました。
聖堂建設は1905年に着任した片岡高俊神父から、1914年に着任した中田藤吉神父に引き継がれ、鉄川与助の設計施工により1918年春に竣工しました。

■堂内のステンドグラスがとても綺麗でした。どんなステンドグラスかはインフォメーションセンターのホームページを見てください。

佐世保市西部の五島灘に面したリアス式海岸の群島を九十九島(くじゅうくしま)と言い、西海国立公園に含まれています。島の総数は現在公式には208とされ、そのうち有人島は4つのみです。
ここで九十九島を巡る遊覧船に乗りました。

九十九島遊覧の様子を動画におさめました。左の写真をクリックすると再生します。

■船越展望所
今度は上から九十九島を眺めようとやってきました。
ここは九十九島の景観を鑑賞できる主なビュースポットの中で標高が最も低いので島が大きく見える場所です。
ここでの景色も動画撮影しました。左の写真をクリックすると再生されます。

■石岳展望台。
もう少し高い展望台へ行ってみました。ここは映画「ラストサムライ」の冒頭シーンを撮影したロケ地です。映画は見たけれど覚えていない。。。
夕陽を見るならこの展望台らしいのですが、今日は無理そう。もっとも宿にチェックインしないといけないので、夕陽の時間までいることはできないですが。

■「ラストサムライ」のロケ地からさらに登ると展望台がありました。
ここも動画撮影しました。左の写真をクリックすると再生されます。

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