No.031　大津〜大河ドラマ『光る君へ』効果で賑わう石山寺　(2024.11)

城巡りで膳所(ぜぜ)城へ行くためにJR石山駅で降りて京阪電車に乗換えるとき、観光客が多くいました。皆さんどこへ行くんだろうと思ったら、私が乗る列車の反対方面は石山寺駅行きで石山寺へ行くようでした。
紫式部は石山寺へ参籠し「源氏物語」の構想を練ったと伝わるため、石山寺は紫式部ゆかりの寺として知られています。現在放映中の大河ドラマ「光る君へ」は紫式部が主人公のため、大河ドラマ館が設置されていることもあり訪れる人が多いとわかりました。
大河ドラマは見ていても、大河ドラマ館には興味ないけれど、石山寺は行ったことがなくどんな所か興味が出たので、膳所城の帰りに立寄ることにしました。

解説は「石山寺」のホームページ、案内板の説明文及びWikipediaから引用しています。

■石山駅前にあった看板。
やはり「源氏物語」推しなんですね。

■石山寺は琵琶湖から流れ出る瀬田川の西岸にある真言宗の大本山の寺です。奈良時代747年に奈良・東大寺の別当・良弁が創建しました。
平安時代、女流文学者たちに石山寺詣は人気があり、多くの文学作品に登場します。
藤原道綱母の「蜻蛉日記」、清少納言の「枕草子」、菅原孝標女の「更級日記」、和泉式部の「和泉式部日記」、そして紫式部の「源氏物語」です。

■石山寺の正門の東大門(国の重要文化財)と仁王像。
鎌倉時代の建立とされますが、慶長年間(1596年〜1615年)、淀殿の寄進によって新築に近い大幅な修理が行われました。

■石山寺はもみじでも有名だそうです。
今年は遅れているので、まだ色づき始めたばかりです。

■蓮如堂。(1602年建造・国の重要文化財)
現在、蓮如上人が祀られているが、もともとは三十八所権現社の拝殿でした。

■硅灰石(けいかいせき)。(天然記念物)
目に入った瞬間、圧倒され、驚嘆してしまいました。
地中から出た花崗岩の熱作用のために石灰岩が変質したものだそうで、このように巨大なものは珍しいそうです。
「石山寺」という名もこの硅灰石に由来しており、古来より霊地とされてきました。

■本堂。(国宝)
1078年に焼失したが1096年に内陣(正堂)が再建されました。1602年に淀殿の寄進で相の間と礼堂が増築され現在の形になりました。

■源氏の間。
紫式部が参籠し「源氏物語」の構想を練った場所と伝えられています。

■紫式部供養塔。(重要美術品)
鎌倉時代の作で、宝篋印塔(ほうきょういんとう)の傘を三つ重ねた珍しい作りだそうです。
右は1849年に建立された芭蕉の句碑です。

■多宝塔。(国宝)
源頼朝の寄進により建てられたと伝わるが、墨書より1194年建立とわかっています。
建立年代が明らかなものとしては日本最古の多宝塔だそうです。

■月見亭。
奥の建物で、瀬田川や琵琶湖を望む場所にあり、ここから見る月は「近江八景 石山の秋月」の図で有名です。
保元年間(1156年〜1158年)に後白河天皇が行幸した際に建立され、1687年に再建されたと伝わります。

■鐘楼。(国の重要文化財)
こちらも源頼朝の寄進と伝わるが、細部の手法から鎌倉時代後期の建立と考えられています。

■毘沙門堂。(滋賀県指定有形文化財)
棟札から1773年建立とわかっています。

■御影堂。(国の重要文化財)
真言宗の開祖・弘法大師と石山寺第三代座主・淳祐(じゅんゆう)内供の像を安置するお堂です。

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